弊社のフェイスブック読者には、既にアメリカ在住の方々も少なくないと思います。
英語力の一層の上達を計る上では、司会者がある程度早口でしゃべり、世間を風刺する番組に毎日ペースで触れるのも、ひとつの手段です。

アメリカでは、ニュース番組が終わってからの平日の11:30pm~1:30amまでの時間帯も、いわゆるプライムタイムに含まれており、アメリカ国内で数百万世帯が、トーク番組にチャンネルを切り替えます。

けっこうな数のトーク番組が日々、視聴率を争っていますが、アメリカ在住の読者のみなさんにも是非いずれかを見て頂きたく思い、ここでは各番組の特徴などを踏まえ、以下に紹介していきます。
尚、いずれの番組も司会者は例外なくコメディアン出身です。お笑い芸人に強烈な社会風刺や高度な政治批判ができるのも、アメリカの懐の広さです。

アメリカ国内にいれば、それぞれのオフィシャルサイトで、その日の放送を翌日にストリーミングで(期間限定ではあれ)無料視聴できますから、映像番組はパソコンやスマホを使ってオンデマンドでしか見ないという方々にも、ありがたい時代になったものです。

『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』
現在、視聴率トップの座(リアルタイムの視聴者は約400万世帯)に付いている番組です。収録は、ニューヨークで行われています。
司会者のジミー・ファロンは、きつい毒を吐かず、時事ネタを笑いに変えるのを得意としているので、全米の好感度ランキングでもよく上位に入ります。
ゲストは大物が常に呼ばれるので、この番組を見ておけば、アメリカの流行についていくことができます。また大物とゲストと一緒にかなりバカっぽいゲームをするなど、お笑い番組としても楽しめます。
インターネットとの連携も頻繁に行っていて、彼のYoutubeチャンネルには900万人近い購読者がいます。

『Jimmy Kimmel Live!』
こちらはハリウッドに拠点をかまえるジミー・キンメルの番組で、LIVEと書かれていますが平日の夕方に番組収録を、Hollywood/Highland駅近くのスタジオで行っています。番組収録客として無料参加できますので、ロサンゼルス在住の方々は一度は参加するのをすすめます。

こちらも上記のジミー・ファロン同様、主に俳優などの有名人をゲストに呼んで、軽快なトークを展開したり、ゲームをしたりします。
但し彼はどちらかというと保守的で、かつ毒もしょっちゅう吐くため、視聴者数は約200万世帯と、ジミーには大きく差を付けられています。
残念ながらABCのサイトでは、ストリーミングの放映は1週間後ですが、番組のYoutubeチャンネルは頻繁に更新されています。観客から反応の良かったクリップを中心に構成しているので、テレビ放映をオンタイムで見られなかった視聴者には大変ありがたいです。特に最近公開されたバック・トゥ・ザ・フューチャーのコントは、リアルタイムで映画を見ていたファンには、感動モノだと思います。

『The Late Show with Stephen Colbert』
番組を20年以上勤めたデヴィッド・レターマンの後を引き継いだのが、スティーブン・コルベアというコメディアンで、この9月からスタートしたレイトショーは正に「新装開店」です。
レターマンもゲストを煽ったりする挑戦的な司会者でしたが、コルベアはさらに頭の回転が早く切れ味も鋭いため、共和党支持者からは現在、距離を置かれています。

視聴者は圧倒的に民主党支持者で占められているため、左寄りの番組だと思われそうですが、実際にはコルベアは右も左も茶化しますし、思想のバランスはしっかり取れています。
ゲストも芸能人だけでなく、科学者や企業家、政治家などなど、バラエティに富んでおり、あくまでトークが中心なので、同じ時間帯のファロンやキンメルと比べてかなり教育的な番組と言えるでしょう。
見ている側も頭を使わせられるので、敷居は高いですが、中級から上級の英語力を求める人にとっては、大変参考になる番組です。視聴者数は、約300万世帯と、ファロンとキンメルの中間です。

『Nightline』
ジミー・キンメルの後番組です。複数の司会者による真面目な報道番組ですが、BGMを入れたりなど、バラエティ寄りのニュースとしての体裁です。

『Late Night with Seth Meyers』
ジミー・ファロンの後番組です。番組の冒頭では、司会者のセス・マイヤーズが、世界各国で起こっているニュースを短く風刺しており、マイヤーズの強烈な風刺もあって、これが番組の目玉と言えるほどの密度です。
以降は、俳優が中心となる、ゲストとのトークですが、ジミー・ファロンがカバーしないゲストに焦点を当てているので、差別化はしっかり図られています。

『The Late Late Show with James Corden』
スティーブン・コルベアの後番組です。
が、コルベアとは正反対の番組作りで、おバカなジョークとゲストとのゲームに終始した、ある意味で深夜1時前後に見るのにピッタリの軽い内容です。
司会者のジェイムズ・コーデンはイギリス人コメディアンですが、発音が丁寧で、クセがなく聞き易く、言っている内容を聞き取るのが難しくないのも、特徴です。深夜にふさわしい下ネタも全開です。

『The Daily Show with Trevor Noah』
スティーブン・コルベア同様、このデイリーショウも、この秋から新司会者として、わずか31歳の南アフリカ人コメディアン、トレヴァー・ノアを迎えています。
基本的に政治や、一般的な報道番組をバカにするスタイルを取っており、ノア自身も(その若さから)たまにコメントが見当違いな方向へ行く事がありますが、どんなトピックへも恐れず前へ進むテンポの良さが見所です。
ケーブルテレビで放映されている30分番組なので、ゲストは活動家や作家などの、マニアックな人物が中心です。

『The Nightly Show with Larry Wilmore』
こちらはデイリー・ショウの後番組で、ケーブルで30分番組として放映されています。
司会者のラリー・ウィルモアは、1990年代から様々な番組を成功させた敏腕プロデューサー兼司会者で、今年1月から司会者として抜擢されたこのナイトリー・ショウでも、54歳と言う年齢から来る博識ぶりを存分に発揮しています。

デイリー・ショウ同様、一般的な報道番組や政治関連の風刺が番組の中心ですが、テレビ業界の修羅場を何十年もくぐってきた人物だけあり、そのコメントは猛毒と言っていいほどで、本当に頭の良いアメリカ人の典型を見ることが出来ます。
番組の最後では複数のゲストと一緒にディスカッションを行うのも、番組の目玉です。意見がまとまることは殆どありませんが、過激な発言が次々に飛び出すのは、ケーブルテレビの番組ならでは。

『Last Week Tonight with John Oliver』
毎週日曜深夜にHBOで放送されている、1週間のニュースを振り返る報道番組ですが、司会のジョン・オリヴァーは、毒舌を得意とするイギリス人コメディアン。
ですので、ニュースの報道中に、「Get the f–k out!」といった直接的な表現も当たり前のように使いますし、HBOなのでそのままの音声が流れます。
今年半ばに、日本のゆるキャラに目を付けて、盛大にいじり倒したことで、一部の日本の視聴者にもその名が知れ渡りました。
発言は過激ですが、視点は常に鋭く、博学で危険なジョークの数々を、世界で起こっているニュースと共に楽しめる番組です。

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