英語力を磨くための日々の作業

どんな目的があるにせよ、アメリカへ留学するということは、英語の読み書き、会話が出来なければ、どうしようもありません。

英語に限りませんが言語を取得するには、日々の積み重ねが必須です。一朝一夕で身に着くものでは、ありません。

そこで今回は、別にアメリカに居なくても出来るものも含め、この文章を書いている筆者も毎日欠かさず行っている、英語の勉強(復習)法を、以下に書いていきます。

1. 英語のアカウントのみをフォローするツイッターを作る

ツイッターのプライベートアカウントを持つのは、特に今の日本人にはアタリマエとなっていますが、そうしたプライベートとは別に、タイムラインを開いた瞬間、画面が英文で埋め尽くされるアカウントを作り、別ブラウザを使って(例えばChromeでプライベートを見るなら、英語用アカウントはFirefoxを使ってみる、とのように)常に目を通します。

何人かの方々から、電話番号認証があって新規アカウントを作れない、といった質問を頂きましたが、私がスマホではなくデスクトップのPCで試したところ、以下の写真のように、電話番号認証を簡単にスキップできて新規アカウントを作れましたので、一度通常のコンピューターを使ってみてください。

ロサンゼルス在住者にとっての日々の情報源ということで代表で以下を挙げますが、ニュース関係のツイッターの良い所は、140文字という少ない字数の中で、最も多くの人に伝わる単語選びでリード文章が組み立てられている事です。ボーッと眺めているだけでも、「日常生活で必要な」単語が目に止まりますし、大抵の場合は実際のニュース記事へのリンクとワンセットでツイートされますから、内容が気になればそこから先へ進んで、より読解力を磨く事に挑戦できるのも、大きいでしょう。

https://twitter.com/ABC7

https://twitter.com/latimes

https://twitter.com/CBSNews

https://twitter.com/NBCLA

https://twitter.com/CBSLA

https://twitter.com/KTLA

https://twitter.com/myfoxla

https://twitter.com/KPCC

https://twitter.com/cnn

2. ストリーミングでニュースを見る

テレビ局によってはアメリカ国内のプロバイダしか受け付けない、という所もまだ少なくありませんが、近年はテレビでの生放送を1~2分ほど遅らせて、自身のサイトからストリーミングで流している局も目立ちます。ロサンゼルスならば、ABC7とKTLAは、その代表です。

http://abc7.com/live/

http://ktla.com/on-air/live-streaming/

こちらのニュースは基本、5am~7am、4pm~6pm、10pm~11pmの三つの時間帯に分かれて、トップニュースを最初の10分に詰め込んでオンエアします。つまり、別に1時間もモニターの前で座っている必要はなく、上記の時間帯になったら最初の10分だけを集中して見るのが、一番です。

私の例で言うと、朝食前の6am、退勤直後の6pm、寝る前の11pmになったら、上記の2つのうちどちらかにアクセスし、いま何が地元周辺で起こっているのかを拾います。その際は、音声を聞くだけでなく、アナウンサーの唇の動きにも注目して、どんな単語をどういう風に発音し、どういった流れで文章を組み立てているのかも、考えます。一見、難しいように感じますが、時間帯を変えて同じ局を1日に3回も見ていれば、同じニュースが必ず報道されますし、10分だけ集中すれば良いと意識すれば、最初の1回は飲み込めなくとも2回目で何を報道しているのかが、漠然と掴めてきます。

1日にたった10分でも、その10分間は意識を集中しているわけですから、これを毎日取り組めば、一ヶ月、二ケ月と経ていくうちに、必ず効果が出てきます。

また先ほど、アナウンサーの唇の動きにも注目、と書きましたが、これは単語をどのように発音しているのかを解析する役にも立ちますし、それをコピーして発声する事で、実質的にシャドーイングの訓練にもなります。

シャドーイングとは:http://allabout.co.jp/gm/gc/50412/

日本時間に当てはめるための時差の計算方法に関しては、全世界に対応している以下のサイトが、とても役に立ちますので、利用してみてください。

http://www.timeanddate.com/worldclock/meeting.html

3. 好きな英語のドラマ(TV番組)や洋画を、英語の字幕を表示させて見る。

アメリカ在住者にとって非常に安価&便利な映画ストリーミングサービス「Netflix」には英字幕表示の機能がありますし、日本でも契約できる「Hulu」にも英字幕表示の機能がきちんと備わっていると聞きます。

それら利用しない手は、無いです。

別に、好きな映画やドラマを通して見る必要はありません。セリフが多いことが前提ですが、あくまで自分の気に入ったシーンを、何度もリピートして、そこで発される会話中の英単語全てを覚える勢いで取り組めば、それだけで語彙が増えます。

また映画のセリフに関しては、Googleなどで「(映画の題名)script」と検索する事で、メジャー作品であればけっこう簡単に見つかります。たとえば日本でも大人気となったベイマックスならば、「big hero 6 script」で検索することで、劇中のセリフが全て書き起こされたサイトが幾つか見つかります。それらを利用すればヒアリングも磨かれますし、結局自分の一番好きなことを通じて勉強したほうが英語力の伸びが違います。

私の例で言うと、「Boiler Room(邦題:マネー・ゲーム~株価大暴落~)」という作品にかなりハマった時期があり、それの劇中での印象的な場面(特に、主人公がセールストークを成功させるシーン)を10回も20回も見返して、何を言っているのかを聞きとるのに集中していましたし、そもそも自ら能動的に行っているのでその作業自体が楽しく感じたものです。

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=4zakyg3thfY

4. 英語の文章を能動的に書く

ベストは、文章を書くのが好きなネイティブ・スピーカーと知り合いになり(アメリカで生まれて、幼い頃から英語環境に晒されている人であれば、人種は問いません)、定期的に文章のやり取りを行う事。

内容はやはり、日本の文化を伝えることが、最も喜ばれます。特に、リテラシー・レベルの高い人ほど、知識に対する欲が強く、熱心に文章を読んでくれます。

また文化に関する知識や情報を正しく伝えるためには、当然、それらを丁寧に紐解く勉強を自主的に行わなければならず、結果的に日本人としてのアイデンティティに繋がる基礎的な足場も固まります。

自国の文化を語れる人ほど、特に移民の坩堝であるロサンゼルスで他者と様々な交流をする際に、重宝されるのは須らく自然です。

やり取りする相手を見つけるのが難しいならば、英文での日記を普通につけることです。

オンラインで公開する必要はなく、文章校正を自動でしてくれるワードを使い、その日に(When)、どこで(Where)、いつ(When)、誰と関わって(Who)、何が起こって(What)、どうなったか(How)の5W1Hに沿っていけば、よほど自宅から出ない生活を送っていない限り、案外すらすらと書けるものです。

内容は、事務的なほど、良いです。3~5つのセンテンスを紡いだパラグラフを1日に1個でも書ければ、それだけで何もしない人にほんの一か月でも大きな差を付けられます。

また文章を書く際には、単語をまとめたセンテンスを作る上で、文法にも気を配る事も重要です。

過去にコラムで、英文法に関する簡単なガイドをしています。特に、「Azar Grammar」と「Rules for Writers」は、わたしも作業場デスクに常に置いてあり、文法で何か引っかかりが出た時は、必ず読むようにしています。

基本的に英語の文章は、名詞と動詞、目的語さえハッキリしていれば、多少のマイナーなミスがあっても、ネイティブにきちんと通じます。センテンスのどこがおかしいのか、というのは、たくさん「新聞などにある、フォーマルに書かれた」文章に目を通し、自分でも実際に書いてみないと分からないですから、とにかく数をこなすのが一番の近道です。

以上、自分が実際に行っている事を、思いつくままに綴ってみました。

作業量自体は実はそれほどでもありません。重要なのは、これらを毎日、短い時間の中で集中して祝日など関係なく行う事。だからこそ、ネイティブとビジネスの場でひるまず交渉できる会話力や、教育関係者にも伝わる文章力を身に付けられ、それらを劣化させることなく維持できる、と私の経験から言えます。

歩いたり呼吸をしたりするように、上記の事柄を生活する上で自然に行うようになれれば、こちらのものですから。

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