サービスを拒否する権利

We Reserve the Right to Refuse Service to Anyone

というフレーズを、アメリカに住んでいると、常に見かけます。

そのまま訳せば「全ての客に対し、サービスを拒否する権利を、我々は持つ」となります。

日本の目指す「お客様は神様」の真逆です。

そして「アメリカに住む」を選択したという事は、まずその初歩的な文化的理解を努めるのが、第一歩となります。

アメリカはカスタマーサービスの成っていない所があまりにも多い、という文句を、アメリカで生活をする(した)日本人は口癖のように言いますし、実際筆者も、陸運局(Department of Motor Vehicles)で心底腹立たしい経験をしたことが、一度や二度ではありません。ですが生活上、結局は自分で何とかしないとならない、という局面や考えに行き着くと、そんな文句を言っている場合では無くなります。

アメリカ社会に於いて、文句を言って待っているだけでは、誰も手を貸してくれないし、物事は一向に進みません。

これは看護関係のみならず、アメリカで運営される学校全般にも、言えます。

学校側のスタッフで、留学生に進んで手を貸してくれる人の方が、稀です。

大抵は、しつこく何度も、面と向かって聞いたりしない限り、オリエンテーションの日すらも教えてくれないスタッフが殆どです。「学校の情報が欲しければ、自分で取りに来い」という姿勢で当たり前のように運営していますし、逆にそこをしっかり自分で動いていき、うざったく思われるぐらいに聞くことが、在校生の義務である、とすら思われています。

メールでアポの予約を入れても、当日になってド忘れするカウンセラーなんて幾らでも居ますし、それは結局、約束をすっぽかしたカウンセラーではなく、事前になっての確認を怠った生徒の側の責任になります。

私たちへの相談者の中には、選んだ留学会社、学校に対してただひたすら文句や責任転化(誰かのせいにする)、を言う「だけの」人も、少なからず居ます。

全ては自己責任であり、発生する問題は、自分の力で対処して頂くしか、無いのです。英語力云々はそこでは、言い訳にすらなりません。

もしそれが出来ない、アメリカはおかしい、あの学校は、留学会社は親切では無い、というのであれば、そもそも海外の環境(この場合はアメリカ)で学習しに来るという選択をするべきではない・・・冷たく響きますが、それが現実でもあります。

アメリカ留学はハッキリ言って、簡単ではありません。

ですが、成功・失敗に関わらず、自ら進んで道を切り開いて行く探求心を持ち続ける事で、きちんとした英語力は身に着きますし、何よりも人間的に確実に成長していくと思います。

そのように海外で成功していける学生さんが1人でも多く増えれば、私たちにとってこれ以上に嬉しい事は、ありません。

「迷ったらstay、決断したらgo」ではないかと思う海外生活です。

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