I-20(アイ・トゥエンテイー)って何?

これから留学を考えている方、すでにアメリカ留学をしている方がよく耳にするのが、「I-20(アイ・トゥエンティ)」と呼ばれる書類です。「I-20」とは、米国内でSEVIS発行許可を受けた学校側が合法的に留学生入学許可をした学生に与える証明書類です。

この書類は、実はビザ“よりも”重要です。

よく相談を受ける質問のひとつに、

「F1ビザが期限切れで失効してしまったがどうしたらよいか、現地の大学や短大、語学学校で勉強中だけれどすぐにアメリカを出ないといけないのか?」

がありますが、率直に言えばF1ビザとは、アメリカの入国時に必要な書類です。

たとえF1ビザの期限が切れたとしても、I-20が有効期間中であれば、アメリカをすぐに出る必要はありません(但し、旅行、家族事情等で一旦帰国(長期間)をする場合は、アメリカに戻る際、改めて日本でビザの再申請、再延長が必要になります)。

つまり、I-20が無効になってしまうと、その学生は合法的にアメリカ滞在できる資格を失う為、直ちに帰国をしなければならなくなります。

I-20が無効になる主なケースは……

(i) 出席率が低い

(ii) 成績不振で必要単位を取得できない

(iii) 他校への転入手続きが失敗する

……のおよそ3つです。

(i)と(ii)に関しては、生徒の方々自身が気をつければ問題ありませが、要注意は(iii)です。

アメリカの大学・短大の留学アドバイザーは、実はI-20の重要性を理解していない方が、とても多いのが現状です。

転入手続きに必要な書類をアドバイザーに提出したからと油断していると、実はそれらがアドバイザーの怠慢でしかるべき部署へ書類自体が回っていなかったり、デスク上にそのままになっていたり、といった冗談みたいなケースも発生します。

書類の現状況を確認し把握するのは、書類提出した学生自身です。なぜならアメリカ社会においては、「聞いてこないので知らなかった、説明しようがなかった」が一般的回答だからです。

つまり、この場合、随時書類の進行状況を確認していなかった生徒に非があり、仕事をしていなかったアドバイザーに罪は問われません。

アドバイザーからすれば、「自分の事なのに確認してこなかった人が、アメリカ社会で生き残れるわけがない」となり、こうした学生が滞在資格を失うことに何の感情も沸かないのが現実です。

不条理に聞こえますが、これは日本と大きな感覚の違いです。

アメリカに留学するならば、つねに自分のI-20がどうなっているか、気をつけねばなりません。せっかく留学したのに、つまらない理由でそれがダメになってしまうのは、もったいないですから。

当コラムとあわせて、下記、東京米国大使館のページも、熟読をすすめます。

https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/

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